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公娼制度に関する本を読んでいます。
気づいたら、大学院生のブログなのにも関わらず本や論文のレビューが少ないので、今日は自分が読んでいる本を少し紹介したいと思います。
25分後には大学院に行かなければいけないので、かなりはしょりますがご勘弁を。
先月から友達と一緒に公娼制度に関する勉強会をしていて、今週末にその勉強会があるのですが、その課題文献が下の本です。
この本は、女性国際戦犯法廷で日本人「慰安婦」の問題について提起した藤目ゆきさんという方が書かれたものであり、私はこの本が数々の日本軍「慰安婦」問題関連の文献で引用されているので購入していたものの、その分厚さと難易度に怖気づいたまま読めないでいました。
しかし、自分の研究を行っていくうえでも必読文献であることは重々承知していたので、この機会に読み始められて良かった、と思っています。
第12章まであるのですが、昨日は第2章の「近代日本の公娼制度と廃娼運動」を読みました。
目次は以下のとおりです。
第2章 近代日本の公娼制度と廃娼運動
はじめに
第1節 近代日本の公娼制度
1.公娼制度の近代的再編
2.自由民権運動の挫折と公娼制度
3.日清・日露戦争と公娼制度
第2節 近代日本の廃娼運動
1.群馬廃娼の行方
2.廃娼運動と「醜業婦」観
3.日本のアジア侵略と廃娼運動
おわりに
序章を読んだときも思ったのですが、藤目さんの文章はとても読み応えがあります。主張がとても精緻な研究に裏付けられていて、自分もこんな風に論文を書けたらな、と何度も思いました。
時間の関係上、内容の細かい部分までは触れませんが、特に私が興味をもって読んだ部分は「日清・日露戦争と公娼制度」でした。藤目さんは日清・日露戦争を通じた日本のアジア侵略への道を端的に「無産階級の女性の娼婦化と彼女たちに対する国家の収奪である」と表現しています。
日本の軍事拡張のために日本全国的に貧窮が広まり、その中で最も苦しい立場に置かれたのは無産階級の女性たちでした。彼女たちはその貧困状況のために家族の口べらしにあったりで娼婦となり、この頃日本には売春に従事する女性たちが増加します。
そして日本のアジア侵略と同時に台湾や朝鮮、「満州」といった植民地に公娼制度が持ち込まれることになります。この項の最後の部分で藤目さんは、「近年、15年戦争期における朝鮮人女性の「軍隊慰安婦」としての連行の暴力性が国際問題になっているが、起点は日本の植民地侵略という巨大な暴力とともにあった。欧米帝国主義が植民地に公娼制を導入したように、日本もその植民地にこれを導入したのである。」と書いています。
このほかにも第2節で、これまで高い評価を得てきた当時の日本の廃娼運動家たちに対して批判を含めた再評価をするなど、興味深い部分がたくさんありました。
この本全体を通して、やはり自分自身の研究と関わる重要な論点がたくさん盛り込まれているだろうと今回実感したので、これからじっくりと読み進めていきたいと思います。
それでは、大学院に行って来ます!
25分後には大学院に行かなければいけないので、かなりはしょりますがご勘弁を。
先月から友達と一緒に公娼制度に関する勉強会をしていて、今週末にその勉強会があるのですが、その課題文献が下の本です。
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この本は、女性国際戦犯法廷で日本人「慰安婦」の問題について提起した藤目ゆきさんという方が書かれたものであり、私はこの本が数々の日本軍「慰安婦」問題関連の文献で引用されているので購入していたものの、その分厚さと難易度に怖気づいたまま読めないでいました。
しかし、自分の研究を行っていくうえでも必読文献であることは重々承知していたので、この機会に読み始められて良かった、と思っています。
第12章まであるのですが、昨日は第2章の「近代日本の公娼制度と廃娼運動」を読みました。
目次は以下のとおりです。
第2章 近代日本の公娼制度と廃娼運動
はじめに
第1節 近代日本の公娼制度
1.公娼制度の近代的再編
2.自由民権運動の挫折と公娼制度
3.日清・日露戦争と公娼制度
第2節 近代日本の廃娼運動
1.群馬廃娼の行方
2.廃娼運動と「醜業婦」観
3.日本のアジア侵略と廃娼運動
おわりに
序章を読んだときも思ったのですが、藤目さんの文章はとても読み応えがあります。主張がとても精緻な研究に裏付けられていて、自分もこんな風に論文を書けたらな、と何度も思いました。
時間の関係上、内容の細かい部分までは触れませんが、特に私が興味をもって読んだ部分は「日清・日露戦争と公娼制度」でした。藤目さんは日清・日露戦争を通じた日本のアジア侵略への道を端的に「無産階級の女性の娼婦化と彼女たちに対する国家の収奪である」と表現しています。
日本の軍事拡張のために日本全国的に貧窮が広まり、その中で最も苦しい立場に置かれたのは無産階級の女性たちでした。彼女たちはその貧困状況のために家族の口べらしにあったりで娼婦となり、この頃日本には売春に従事する女性たちが増加します。
そして日本のアジア侵略と同時に台湾や朝鮮、「満州」といった植民地に公娼制度が持ち込まれることになります。この項の最後の部分で藤目さんは、「近年、15年戦争期における朝鮮人女性の「軍隊慰安婦」としての連行の暴力性が国際問題になっているが、起点は日本の植民地侵略という巨大な暴力とともにあった。欧米帝国主義が植民地に公娼制を導入したように、日本もその植民地にこれを導入したのである。」と書いています。
このほかにも第2節で、これまで高い評価を得てきた当時の日本の廃娼運動家たちに対して批判を含めた再評価をするなど、興味深い部分がたくさんありました。
この本全体を通して、やはり自分自身の研究と関わる重要な論点がたくさん盛り込まれているだろうと今回実感したので、これからじっくりと読み進めていきたいと思います。
それでは、大学院に行って来ます!
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